投資家スタンリー・ドラッケンミラーによるアンティークコインの投資的価値

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投資家スタンリー・ドラッケンミラーによるアンティークコインの投資的価値

伝説的投資家の視点

スタンリー・ドラッケンミラーは、ジョージ・ソロスのクォンタム・ファンドで高リターンを続け、
独立後も投資の分野で名前を馳せた投資家です。金融市場を長年相手にしてきた
スタンリー・ドラッケンミラーが金融市場と真反対のアンティークコインに見出す投資価値は、
一般的な認識を超えた独自性を持つと考えられ、本ブログで新しい視点としてご紹介致します。

1. 「究極の非相関資産」としての位置づけ

ドラッケンミラーが注目するのは、アンティークコインが持つ「市場非相関性」です。
アンティークコインは株式や債券市場の動きとは切り離された独自の価格形成メカニズムを持ち、
特に「二重の非相関性」があると言及しています。

 ①金融市場との非相関性 – 株式や債券市場が暴落する局面でも、希少なアンティークコインは
  独自の価値を維持する傾向があります。
 
 ②現代の貴金属市場との部分的非相関性 – 金・銀の素材価値を基盤としながらも、
  希少性や歴史的背景により、単なる金属価格変動とは異なる値動きを示します。

2008年の金融危機や2020年のコロナショック時にも、希少なアンティークコインは
価値を大きく落とすことなく、「安全資産」として機能していました。この特性は、
真の分散投資を求める投資家にとって有用です。

2. 「経済史の物理的証拠」としての本質的価値

マクロ経済の動きを重視するドラッケンミラーは、アンティークコインには
「経済史の物理的証拠」という側面を持ち、特に価値を見出されているのは
以下のような歴史的・経済的転換点に関連したコインであると言及しています。

 ①帝国の興亡に関連したコイン – ローマ帝国末期の価値下落を示すコインなど

 ②大インフレ期に発行されたコイン – ヴァイマール共和国時代のコインなど

 ③戦時中の希少金属代替コイン – 第二次世界大戦中の特殊金属使用コイン

 ④通貨制度の大変革期のコイン – 金本位制の採用や放棄時期のコイン

これらは単なる古い金属片ではなく、経済システムの重大な転換点を示す
「経済的アーティファクト(人工物)」として、長期的な価値を持つとしています。

3. 情報の非対称性がもたらす投資機会

市場の非効率性を見出すドラッケンミラーは、アンティークコイン市場にも同様の視点を適用しています。
アンティークコイン市場には依然として「プロフェッショナルとアマチュアの間の情報格差」が
存在するとされており、特に下記に言及しています。

①新たな歴史資料による価値再評価 – 新発見により特定コインの希少性が見直されることがある

②認証技術の進化 – 最新技術により従来見過ごされていた真贋や状態の差異が明らかになる

③国際的な富の移動 – 新興国の富裕層の参入により特定コインへの需要が急増する可能性

この情報の非対称性は、情報に精通した投資家に独自の機会を提供すると考えられています。

4. 「第三の準備資産」としての将来性

ドラッケンミラーは長期的視点から、世界の準備資産の進化についても考察しています。
現在の世界経済における準備資産は米国債と金が主流ですが、将来的に「第三の準備資産カテゴリー」が
台頭する可能性を示唆し、その候補としてアンティークコインを挙げています。
デジタル資産の台頭により、逆説的に「デジタルでは複製できない実物の歴史的価値」を持つ
アンティークコインへの注目が高まるというのが彼の見解です。

結論:新たな投資カテゴリーとしてのアンティークコイン

スタンリー・ドラッケンミラーのようなトップ投資家が注目するアンティークコインの投資的側面は、
従来のコレクター市場の理解を超えた新たな視点を提供します。

1. 市場非相関性による分散効果
2. 経済史の物理的証拠としての本質的価値
3. 情報の非対称性がもたらす投資機会
4. 将来的な準備資産としての可能性

これらの視点は、アンティークコインをコレクションの枠を超えた戦略的資産配分の一部として
位置づける可能性を示唆しています。

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