
商品説明
当金貨は、スペイン・ハプスブルク朝の共同統治者フアナ1世(在位:1504年〜1555年)と
その子カルロス1世(在位:1516年〜1556年)の治世下、1516年から1556年の間に、
セビリア/スペインで発行された1エスクード金貨です。
カルロス1世は、カスティーリャ、ハプスブルク、ブルゴーニュ=ヴァロワという当時の欧州を
代表する三つの王朝を継承した人物で、この金貨が発行され始めてまもない1519年には
神聖ローマ皇帝カール5世として選出され、後に「太陽の沈まぬ帝国」と呼ばれる広大な領土を
統べることになります。
1516年、フェルナンド2世の死去に伴い、フアナとカルロスがカスティーリャ・アラゴン両王国の
共同統治者となりました。カルロスは1519年に神聖ローマ皇帝に選出され、スペイン経済は、
新大陸からもたらされる金銀より大きく発展していきました。
この時期にセビリアで鋳造された金貨は「コブコイン」と呼ばれ、このコブコインは日付が打刻されないため、
様式上「1516-1556年」という幅を持たせた年代にて発行年が識別されています。
セビリアは、スペイン南部アンダルシア地方、グアダルキビル川沿いに位置する港湾都市です。
新大陸からの船団が金銀を積んで到着する玄関口であったことから、造幣局もこの川のほとりに置かれました。
コインの意匠は、表面にエルサレム十字(十字軍の十字とも呼ばれる)を四つ葉飾りの中に配し、
各区画に王冠をあしらったデザイン、裏面にはスペイン王家が治める諸王国を表す四分割の紋章と、
セビリアを示す「S」の刻印が打たれています。
本金貨は、NGCにてMS64の評価を受け、他にスター(★)評価としてMS64★が存在するも、
スター(★)は本来はグレードではないため、当金貨は実質トップグレード(同列)と言えます。
PCGSでは鑑定品がないため、NGCのポジションがそのままの評価になります。
本金貨が打たれた1520年前後、金貨に「カルロス」と刻まれたこの若き共同統治者は、
神聖ローマ皇帝カール5世として戴冠したばかりでした。カスティーリャの一造幣局が打ち続けていたこの金貨は、
欧州随一の帝国を統べることになった皇帝の、まだ足元も定まらぬ治世の初期を刻んだ一枚です。
手のひらに収まるこの小さな金貨は、一人の若き王がヨーロッパ最大の帝国の皇帝へと駆け上がっていった、
その足音がまだ響いていた時代の生き証人と言えるでしょう。
当金貨をお勧めします。
商品仕様
| 発行国 | セビリア(スペイン) |
|---|---|
| 発行年 | 1516年〜1556年 |
| 通貨単位 | 1エスクード |
| 直径 | 約22.00 mm |
| 重量 | 3.33 g |
| 構成 | 金 |
| 純度 | .917 |
| グレード | MS64 |
| 鑑定機関 | NGC |
| NGC証明書番号 | 2901316-008 |