

商品説明
当銀貨は、イギリスのヴィクトリア(在位:1837年〜1901年)の治世下、
ヴィクトリア女王の即位10周年を記念し、英国王立造幣局の主任彫刻師
ウィリアム・ワイオンがゴシック様式でデザイン・彫刻を手がけ、
1847年に発行されたクラウン銀貨です。
ウィリアム・ワイオンはゴシック様式を取り入れる前に、新古典主義様式を用いていました。
「スリーグレイセス」(1817年)、「ウナとライオン」(1839年)は、ギリシャやローマの古典芸術への
憧れや回帰を表現した新古典主義様式の典型例です。19世紀中頃には、イギリスでは
ゴシックリバイバル運動が盛んになり、ウィリアム・ワイオンもその様式美を取り入れるべく、
ゴシック様式のクラウン銀貨をデザイン・彫刻しました。
ゴシック・クラウンの表面・裏面・エッジ
表面 :ヴィクトリア女王の戴冠した左向きの鏡像
碑文「VICTORIA DEI GRATIA BRITANNIAR. REG: F: D.」
胸像の切り落とし部分にウィリアム・ワイオンのイニシャル「WW」が刻印
裏面 :連合国の紋章が描かれた十字形の盾
碑文「TUEATUR UNITA(※1) DEUS ANNO DOM MDCCCXLVII」
一番上の王冠の両側、内側の縁に、ウィリアム・ワイオンのイニシャル「WW」が刻印
エッジ:プレーンエッジ(碑文なし)(※2)
(※1)当ゴシック・クラウンは、裏面の碑文内、「UNITA」のNが逆さに打たれている上から、
Nを正打ちした、「UNITAの逆N上の正N上打ち」(N over inverted N in UNITA)という
バラエティーです。
(※2)ほとんどの例では、ゴシック文字による隆起した碑文、
「DECUS ET TUTAMEN ANNO REGNI UNDECIMO」が見られますが、
当ゴシック・クラウンは、プレーンエッジのため、碑文はありません。
プレーンエッジ(①)は、希少性のある、.999純銀のゴシック・クラウンの特徴の一つです。
もう一つの.999純銀のゴシック・クラウンの特徴は、メダルアライメント(配置)(②)です。
ゴシック・クラウンは、ほとんどが.925スターリングシルバーから構成されますが、
当ゴシック・クラウンは、希少性のある.999純銀から構成されています。
純銀ゴシック・クラウンの見分け方、特徴は、下記2点です。
①プレーンエッジ(上記参照)
②メダルアライメント(配置)(↑↑)
アライメント(配置)には、コインアライメントとメダルアライメントがあります。
コインアライメント(↑↓):←一般のゴシック・クラウン
表裏でデザインの上下の向きが逆のもの
メダルアライメント(↑↑):←純銀ゴシック・クラウン
表裏でデザインの上下の向きが同じもの
当ゴシック・クラウンは、プレーンエッジであること、メダルアライメントであり、
希少性のある.999純銀ゴシック・クラウンであることを確認できます。NGCでは
適正カテゴリーに収容されていませんが、正しくは、
「1847 GOTHIC TYPE – PURE SILVER BULL-2578A N/U PLAIN EDGE」に
収容されるべきものです。
ゴシック・クラウン 純銀製 PF62 は、大手オークションにて、2.5ヶ月で200万円以上
価格が飛び上がり、今後の更なる価格上昇が期待できる逸品です。
当コインをお勧めします。
商品仕様
発行国 | ロンドン(イギリス) |
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発行年 | 1847年 |
通貨単位 | クラウン |
直径 | 39.0mm |
重量 | 約27.6g〜約28.1g(スターリングシルバーより軽量) |
構成 | 銀 |
純度 | .999 |
グレード | PF62UC(ULTRA CAMEO) |
鑑定機関 | NGC |
NGC証明書番号 | 8220761-001 |
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