商品説明
当金貨は、アメリカ/サンフランシスコ鋳造所で1893年に発行された5ドル金貨リバティーヘッドです。
ハーフイーグル/コロネットヘッドとも呼ばれています。
アメリカの5ドル金貨は、全体では1795年〜1929年の135年間発行され、その期間、
5種類の5ドル金貨が発行され、リバティーヘッドは4期目の1839年〜1908年に発行されました。
この4期目のリバティーヘッドはさらに2種のバラエティーに分かれ、
1839年〜1866年の期間のリバティーヘッドは「モットーなし」、タイプ1と呼ばれ、
1866年〜1908年の期間のリバティーヘッドは「モットーあり」、タイプ2と呼ばれています。
当リバティーヘッドは「モットーあり」、タイプ2です。
ここでいうモットーとは、裏面のイーグルの上、「IN GOD WE TRUST」の事です。
1839年〜1866年の期間はモットーが入っていませんでしたが、アメリカの硬貨には
モットーを入れるべしというアメリカ議会の決議により、1866年を境に、
1866年〜1908年の期間はモットーが入った5ドル金貨が発行されました。
当5ドルリバティーヘッドはサンフランシスコ鋳造所にて発行されました(裏面「S」刻印参照)。
アメリカには複数の鋳造所があり、当リバティーヘッドが発行されていた時代は
フィラデルフィア鋳造所がメジャー鋳造所でした。1893年のサンフランシスコ鋳は
フィラデルフィア鋳に比べて約15%しか鋳造されておらず、1893年5ドル全発行の中でも
約12%しか鋳造されていないニッチの鋳造所バラエティーです。
その1893年サンフランシスコ鋳の当5ドルはNGCにてトップグレード(同列)、PCGSでは
より上位に2点存在しており、NGC/PCGS全体ではトップ3グレードのポジションです。
アメリカコインのアンティークコインのうち、メジャーバラエティーでトップグレードを
得ることは非常に困難であり価格は高額になります。メジャーバラエティーを外した
ニッチなバラエティーでトップグレードあるいは出来るだけ高いグレードを得ることが戦略になります。
今般の当5ドルリバティーヘッドは、2点のバラエティー(モットーあり/サンフランシスコ鋳)を
兼ね備えておりニッチさで十分、トップ3グレードのポジションでありながら、
価格が大台を下回る割安感がある逸品です。マーケットが跳ねている現状、今後、
価格が大台を超えていく期待のある5ドルリバティーヘッドです。