商品説明
当金貨は、オスマン帝国(トルコ)にて、第34代皇帝アブデュルハミト2世
(在位:1876年〜1909年)の治世下、1901年に発行された500クルシュ金貨です。
オスマン帝国は14世紀から20世紀初頭まで存在したイスラム教スンナ派の大帝国であり、
イスラム教世界の盟主として16世紀に全盛期を迎え、ヨーロッパ=キリスト教世界に
大きな影響を与えました。
その後、17世紀末から、ヨーロッパ諸国の侵攻、アラブ諸民族の自立などによって
領土が縮小、帝国内での改革も始まり、1876年にはアブデュルハミト2世が皇帝就任後、
アジア最初の憲法を制定しましたが、ロシアやヨーロッパ列強との戦争により、
改革半ばとなり、帝国は先制政治を強めていきました。
オスマン帝国が諸外国に囲まれて、アブデュルハミト2世が帝国の皇帝となった
1876年(AH1293)より27年後(2年の暦調整あり)、1901年に当500クルシュ金貨が
発行されました。
表面は、7つの星の下にアブデュルハミト2世のサインがリースに囲まれ、摂政年数(27)、
通貨単位(500)が刻まれており、裏面は、アブデュルハミト2世の勝利を願う言葉と、
発行地(コンスタンチノープル/現イスタンブール)、皇帝就任年(1293)が刻まれています。
アブデュルハミト2世治世下での500クルシュ金貨は、PCGSではMS63止まり、
NGCではMS64がトップグレードとして各発行年1点のみ5年(5点)(当500クルシュ含む)、
同列で存在し、NGCのMS64のトップグレード群に入っているだけでも、元の鑑定数が
少ない中で強烈な希少性を放っています。
その強烈な希少性に加え、実は当500クルシュ金貨は、プルーフライク評価がさらに
加わった唯一1点のMS64PL評価であり、他の4点の希少性ををさらに上回っており、
深い森林を走り抜け、くぐり抜けてきた唯一の500クルシュ金貨です。
たった1点だけで大きな母集団の大衆コインを潜り抜けていくトップに踊り出していく、
そんな哲学のある方にこのコインはぴったりです。
当金貨をお勧めします。
商品仕様
発行国 | イスタンブール(トルコ) |
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発行年 | 1876年(AH1293) |
通貨単位 | 500クルシュ |
直径 | 35.0mm |
重量 | 36.0g |
構成 | 金 |
純度 | .917 |
グレード | MS64PL |
鑑定機関 | NGC |
NGC証明書番号 | 2120547-010 |