商品説明

当金貨は、イタリア半島が複数の小国から統一したイタリア王国になってから、
第２代国王、ウンベルト１世(在位：1878年〜1900年)の治世の下で、
1886年にローマで発行された２０リラ金貨です。

イタリア半島はそれまでフランスやオーストリアの強国に囲まれ、複数の小国から
構成されていましたが、北イタリアのサヴォイア家のサルディーニャ王国が
イタリア全土を支配、1861年に統一したイタリア王国を成立させました。

サヴォイア家からはヴィットリオ・エマニュエーレ２世が初代国王となり、その息子、
ウンベルト１世が第２代国王となり、近隣強国との融和政策と、ファシストを掲げる
ムッソリーニを初めとした社会主義・共産主義の台頭への対応にも腐心しました。

ウンベルト１世の２０リラは国王就任の翌年1879年から発行されていますが、
特に発行枚数が多い1882年は697万枚に対し、今般の1886年発行は5.9万枚と対比0.85%と
少なく、比較的発行枚数が少ない年次です。

PCGSでは最高MS64まで、NGCでは他の鑑定より頭一つ出てMS64+と、当２０リラ金貨は
PCGS/NGC両域で単独トップグレードです。

コインの世界では、イタリア王国では第３代国王ヴィットリオ・エマニュエーレ３世が有名で、
多くのコインが発行されていますが、ダークホースのウンベルト１世も良いコインが残されており、
今般の２０リラは小ぶりコインのため、コインコレクション初心者にお勧め致します。