

商品説明
当金貨は、アメリカの石油会社共同体であったアラムコ(Arabian American Oil Company)(※1)が、
サウジアラビアの石油採掘権の取得に当たり、代金決済に「金」が必要であったため、アメリカ政府に
金貨の製造を依頼、製造された金貨を代金決済に充てた、その金貨が当4ポンド金貨です。
アラムコは1933年の最初の石油採掘権取引から、その代金決済は、サウジアラビア政府の求めに応じ、
イギリスのソブリン金貨を用いていました。しかし、第二次世界大戦後、イギリスのソブリン金貨が
不足したため、アラムコはアメリカ政府に金貨の製造(※2)を依頼、製造された金貨を代金決済に充てました。
この金貨は、重量が493.1グレイン(約31.9グラム)、純度は91.67%(22金)、これは、
当時中東で広く流通していたイギリスのソブリン金貨(4枚分)と同等の規格に合わせたものです。
金貨の表面にはアメリカの国章である鷲の紋章が刻まれ、裏面には金の含有量が記されています。
これらの金貨は、通貨としての額面や発行年が記載されていないため、正式な法定通貨ではなく、
支払い用の地金としての性格を持っています。
当4ポンド金貨は1945年に約91,210枚鋳造されましたが、これらの金貨は、当時のサウジアラビア政府への
支払いに使用された後、多くが溶解されてしまったため、現存するものは希少です。
当4ポンド金貨はNGCにてMS62評価、NGCではトップ3位、PCGSではトップ6位、NGC/PCGS全体では
トップ9位であり、全体のトップ1.51%に位置します。
アラムコが製造依頼、アメリカ政府が製造した当4ポンド金貨は、戦後の国際的な石油取引と
金本位制の歴史を象徴する貴重な遺物として、現在でも高い関心を集めています。
投資家スタンリー・ドラッケンミラーが、アンティークコインに、「経済史の物理的証拠」という
側面を持つもの、歴史的・経済的転換点に関連したコインに投資的価値があると言及していますが、
この金貨はまさにそのコインに該当します。
投資家スタンリー・ドラッケンミラーによるアンティークコインの投資的価値
※1:アラムコは、当時サウジアラビアで石油採掘を行っていたアメリカの石油会社
(スタンダード・オイル・オブ・カリフォルニア、テキサコ、エクソン、モービルなど)の共同出資によって
設立された企業です。現在の「サウジアラムコ(Saudi Aramco)」は、このアラムコがサウジアラビア政府によって
完全に国有化された後の名称であり、世界最大の石油会社として知られています。
※2:フィラデルフィア鋳造所
当金貨をお勧めします。
商品仕様
発行国 | フィラデルフィア(アメリカ) |
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発行年 | 1945年〜1946年 |
通貨単位 | なし |
直径 | 約29.5mm |
重量 | 約31.95g |
構成 | 金 |
純度 | .9167(22K) |
グレード | MS62 |
鑑定機関 | NGC |
NGC証明書番号 | 2137979-025 |