商品説明
当金貨は、ナポレオン3世(在位:1852年〜1870年)の統治下、
フランスが1867年の国際通貨会議の為に製造した試鋳貨です(※)
(※):下記参照
ヨーロッパの貿易と産業が大きく発展し、バラバラのままのヨーロッパ通貨を統合しようと、
1867年に初めての国際通貨会議がパリで開かれ、国際通貨の総合的な調整について
議論されました。
この国際通貨会議は通貨の覇権争いの様相を呈しており、当会議の主催国フランスは、
フランスのみが通貨の発行や運営を司る覇権主義的な金本位制の導入を提唱、イギリスは
各国が通貨の発行や運営を司る国際金本位制を支持しており、フランスとイギリスの意見の
隔たりは大きく、最終の合意までは至りませんでした。
この国際通貨会議の際、また、その後、フランス、イギリスは自国が提唱する通貨政策の
イニシアティブを示すべく、試鋳貨をプレゼンテーションとして製造・配布しました。
19世紀後半における貨幣学上の象徴的な試鋳貨の一つとして、1967年(及び1968年)の
国際通貨会議に際してフランス、イギリスが製造した、各国2点ずつ(合計4点)の
シンボリックな試鋳貨が挙げられます。
フランスでは、自国25フランを起点に、イギリスを取り込もうと10フローリンを併記した
10フローリン/25フラン試鋳貨①(※)と、アメリカを取り込もうと5ドルを併記した
5ドル/25フラン試鋳貨②を製造しました。
(※):当試鋳貨
方やイギリスでは、フランスを取り込もうと5フランを併記した5フラン/2フローリン
試鋳貨③と、ヨーロッパ各国を取り込もうと1ダカットを併記した1ダカット/100ペンス④を
製造しました。
4点いずれも希少性スケール(Rarity Scale)はR4(11点〜20点)、4点の直近の成約価格と
そのグレード、成約時期は下記です(オークション手数料、当時の為替レート、消費税含む)。
①10フローリン/25フラン試鋳貨(※)
350万円強/PF66UC:2016年1月
②5ドル/25フラン試鋳貨
700万円弱/PF67:2022年11月
③5フラン/2フローリン試鋳貨
670万円弱/PR65+CAM:2024年1月
④1ダカット/100ペンス
800万円強/PF66★UC:2024年1月
時系列上、②の成約を受けて、③および④の妥当価格を探られながら成約に至ったものと
推定されます。残りは、過去に成約したままマーケットに出現していない①が、
次にマーケットに出現したタイミングで大暴騰が起きる可能性が大です。
②が2024年ベースで価格を引き直しするとさらに価格が800万円程度に上方修正すると思われ、
価格上昇修正された②をベースとすると、①は700万円台後半程度と推定されます。
(マーケット詳細についてはお問い合わせください)
上記シミュレーションはあくまでコイン相互間の位置関係からの価格推定であり、断定は
できないものの、マーケットでの価格の歪みは価格調整によりいずれ解消され、妥当な
価格に収斂していくものと思われます。
当コインをお勧め致します。
商品仕様
発行国 | パリ(フランス) |
---|---|
発行年 | 1867年 |
通貨単位 | 10フローリン/25フラン |
直径 | 24mm |
重量 | 8.14 g |
構成 | 金 |
純度 | 不明 |
グレード | PF66UC |
鑑定機関 | NGC |
NGC証明書番号 | *******-*** |