商品説明
当金貨は、イタリア統一を実現したサルディーニャ王国がその統一前、フランスのナポレオンの猛攻を受け、
フランスの実効支配下になったピエモンテに設立されたスバルピネ共和国(*)で発行された20フラン金貨です。
イタリアは1861年に北部イタリアのサルディーニャ王国がイタリア全土を統一しましたが、その統一前、
北部イタリアにフランスのナポレオンが進軍し、サルディーニャ王国はピエモンテを明け渡し、
実質、フランス支配のスバルピネ共和国が設立されました。
スバルピネ共和国の存立は1800年から1802年と短命な国家であったこと、1720年からサルディーニャ王国が
北イタリアを支配していたところ、フランスの猛攻を受けてピエモンテを明け渡しつつも、1815年に
ウィーン会議で失地回復、ピエモンテのトリノが統一イタリアの首都になるなど、スバルピネ共和国は
イタリア統一までの混乱期を垣間見た歴史上特異のある国家でした。
そのスバルピネ共和国が発行した当20フランは希少なバラエティーであり、
表面のレター「’A MARENCO」において、
(1)”A”の前にアポストロフィーが入っている(通常品は”A”の後ろにアポストロフィーが入っている)、
(2)”MARENCO”の後ろにドットが入っていない(通常品は”MARENCO”の後ろにドットが入っている)、
PCGSにて当20フランは#687658にてカテゴリー分けされており、通常品の#335500とは区別されています。
対して、NGCは当バラエティーの区別はしておらず、通常品の鑑定数の方が多いので、グレードが高い
20フランの中には当バラエティーが存在する確率は相対的に低くなると思われます。
当コインをお勧め致します。
(*)スバルピネ=サブアルパイン=サバルパイン
商品仕様
発行国 | トリノ(イタリア) |
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発行年 | 1801年 |
通貨単位 | 20フラン |
直径 | 21.5 mm |
重量 | 6.45 g |
構成 | 金 |
純度 | .900 |
グレード | MS62 |
鑑定機関 | PCGS |
PCGS証明書番号 | 44055389 |