私はエッジーコインの店主をしています井上です。

店主のこと、ブログに書こうかと思いました。

子供の頃は何でも集めるのが好きで、
牛乳瓶の蓋、清涼飲料水の瓶の蓋、スーパーカー消しゴム、
ウルトラマン消しゴム、トミカのミニカー、野球バッジ、など、
タダのものから、子供のお小遣いの範囲内で買えるものまで、
関心の対象は移り行くも、色々なものを集めていました。

小学校４年生ぐらいでしたでしょうか、母親が記念切手を買ってきて、
それが気に入りまして、定期的に発売される記念切手を楽しみに、
お小遣いを握りしめ、発売日に郵便局に買いに行っていました。

記念切手を買ううちに、切手のカタログ本というものが存在することを知り、
近所の本屋で切手のカタログ本を買いました。

そのカタログ本には見たことがない切手が並び、穴が開くほど
毎日見ていました。そこには参考の価格が載っており、中には
車が買えるほどの価格の切手もあり、子供心に切手は凄いなと思っていました。

カタログ本には切手ショップの広告が載っており、一番近くの切手ショップに
自転車で足を伸ばして行ってみました。カタログ本に載っている切手の現物が
目の前のショーケースに並んでおり、中には目が飛び出るほどの価格の切手もあり、
高額品の現物を目の前にして子供心に軽いめまいをしたことを覚えています。

切手の世界はコインの世界と非常に近く、同じ趣味のカテゴリーとして、
一緒に扱っているショップが多く、自分が行った切手ショップも同じく、
コインを扱っていました。

その切手ショップでコインを横目で見つつも、やはり車が買えるような値段の
コインが並んでおり、コインの世界も凄いなと思っていましたが、その時は
切手マイブームでしたので、コインのことまでは関心が広がりませんでした。

その切手の趣味も、徐々に郵便局が何かの記念やイベントで発行するというより、
収支を上げるための発行乱発が増え、子供のお小遣いで追いつかなくなったこと、
発行乱発から郵便局の意図が見え隠れし、切手収集の熱が冷めてきて、
切手の世界から離れていきました。さらに子供の頃に集めた切手を、苦学生時代、
ほとんど換金してしまい、記憶も現物も消えていきました。

そして時は過ぎ、1980年代後半からの世界好況、日本のバブル時代が到来し、
株式は高騰に高騰を重ねていた時代、「コインを鑑定」する会社がアメリカに登場しました。

これまでコインは世界で確固たるコレクションの世界が確立されていましたが、
「裸コイン」のまま従来から取引されていたため、その取引に当たっては、
真贋判定から始まり、そのコインの素性の特定、など、株式には無い、取引前からの
確認事項が多く、最後の最後でも取引の不安定性は完全にぬぐい切れないものでした。

そのコインの世界に「コインを鑑定」する鑑定専門会社が登場、専門家がコインの真贋を特定、
本物だけを鑑定し、そのコインの素性を特定、グレード評価し、容易に破ることができない
プラスチックケースに封印し、市場に流通させる、そんな画期的な鑑定機関が出現しました。

コインに投資したいけれども、手前の確認事項が多すぎて、ハードルが高すぎて、手が出ない、
という人たちにとって見たら、大変ありがたいシステムです。このシステムは、機関投資家が
コインに投資したいけれども、安心して投資できるには、客観的なシステムが必要であり、
この鑑定会社が登場することにより、機関投資家がコインに投資できるようになりました。

この鑑定機関が登場することによりコイン市場に参入するハードルが一気に低くなり、
コイン市場が大きく拡大しました。従来は、取引開始に当たり、真贋判断から疑心暗鬼になり、
コインの素性も、売手側が本当のことを言ってるのかを疑心暗鬼になって、買手側も調べる労力が
必要でしたが、その疑心暗鬼が全て取り除かれ、コインを適正に取引できるようになりました。

そんなコインの世界で、鑑定会社が登場し、真贋判定、グレード評価していることを、
私はかなり後から知り、そんなサービスが出現しとるんか！？と腰を抜かしました。
コインの世界は、裸コインを前に、売主と買主とのせめぎあいで勝負する、というイメージでしたが、
このような客観評価する鑑定会社が登場し、売主も買主も安心して取引できるなと思ったのです。

その私ですが、子供の頃の切手コレクションから始まり、横目でコインの世界を知っていた、
目が飛び出るほどの高額なコインが存在することは知っていた、そのコインが客観性をもって
取引できるような鑑定機関が登場し、良いコインを提供する側に立ったら、鑑定済みコインは
安心して提供できるなと思い、提供側の人になろう、と思ったのです。

とはいうものの、いきなり提供側の人になったわけでなく、自分で良さそうなものを調べてみて、
実際に買ってみて、売ってみて、コレクターのような立ち位置でも、顧客が付き始めて、
コインの見立て、考え方が正しいかなという実感を持ちつつ、その良いコインのご提供を続けて、
今日に至っています。

そんなこんなのエッジーコインですが、店主のコインの見立てで勝負しているところ、
ご愛顧頂ければ大変ありがたく存じます。

引き続き当店を宜しくお願い致します。

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