
商品説明
当金貨は、エルンスト・アウグスト1世(在位:1837年〜1851年)の治世下、
ハノーファー王国で1838年に発行された10ターラー金貨です。
ハノーファー王国は、1837年まで、その君主と英国王が同一である
「両国君主連合」の状態でした。
1837年に英国王ウィリアム4世が亡くなり、英国王にはヴィクトリア女王が
即位しましたが、ハノーファー王国は女性の継承を認めない準サリカ法が
適用されたため、英国・ハノーファーの君主が分かれ、ハノーファーの王位は、
ウィリアム4世の弟のエルンスト・アウグスト1世に移りました。
1837年に英国王位とハノーファー王位の個人連合は終わりましたが、
ハノーファー王室は、君主のエルンスト・アウグスト1世が英国王家の一員
(ジョージ3世の子・ウィリアム4世の弟)であること、引き続き、英国の
王族資格・称号を持っていたこと、ハノーファー王室は、英国王室と同様の
王冠・紋章様式をそのまま取り入れるなど、英国との結びつきは続きました。
そのハノーファー王国で発行された10ターラー金貨のデザインについて、
表面は、エルンスト・アウグスト1世の右向き肖像、
裏面は、王冠付きハノーファー王国の大紋章(盾)を配し、紋章の周囲に
王家の勲章などが描かれています。
当10ターラー金貨は、ハノーファー王国の最高通貨単位(推定)として、
特に高額・金仕様という点で王国の財政・王権象徴の両面の意味を持っています。
高額金貨であったため、流通よりも保蔵・儀礼用途や富裕層向けの「格式ある貨幣」
としての性格が強かったと推察されます。
当10ターラー金貨は、NGCにてトップグレード(単独)、PCGSには該当年は無く、
NGC/PCGS両サービスにおいてトップグレードです。
男子が途絶えて運命が分かれた英国王室とハノーファー王室、その英国王室に近しい
ハノーファー王室が発行した高額金貨、10ターラー金貨がトップグレードで登場です。
当金貨をお勧め致します。
商品仕様
| 発行国 | ハノーファー(ドイツ) |
|---|---|
| 発行年 | 1838年 |
| 通貨単位 | 10ターラー |
| 直径 | 25.0mm |
| 重量 | 13.31g |
| 構成 | 金 |
| 純度 | .896 |
| グレード | MS64 |
| 鑑定機関 | NGC |
| NGC証明書番号 | 6630874-008 |