商品説明
当金貨は、ドイツ領東アフリカで第1次世界大戦中の1916年にタボラ(現タンザニア内)で
発行された15ルピー金貨です。
ドイツは1885年より現在のブルンジ/ルワンダ/タンザニアに当たる地域を
ドイツ領東アフリカとして植民地化(1885年〜1919年)、1905年に
ドイツ東アフリカ銀行がダルエスサラーム(タンザニア旧首都)に事務所を開設し、
ドイツ政府から独自の紙幣と貨幣の発行を認められました。
第1次世界大戦中にドイツの主要港であるダルエスサラームは連合国に陥落させられ、
1916年にドイツ東アフリカ銀行は、海岸都市ダルエスサラームから内陸へと
鉄道路線で繋がる都市タボラにて、鉄道車両を改造してその車内に鋳造設備を設置し、
15ルピーを鋳造しました。
15ルピーは流通用に鋳造されましたが、実際に流通したものはほとんどなく、
連合国がタボラ侵攻の際にそれらを収奪し、溶解や記念品として持ち去られました。
鋳造数に比して生き残り数が決定的に少ないことが特徴です。
15ルピー金貨は、表面はキリマンジャロ山を背景としたアフリカ像が描かれ、
発行年1916年の下には発行地タボラの「T」がミントマークとして刻印されています。
裏面はドイツ帝国の鷲が描かれ、「DEUTSCH OSTAFRIKA」(ドイツ領東アフリカ)と
刻印されています。当15ルピーは、鷲の左翼(向かって右翼)から伸びる唐草模様が
「OSTAFRIKA」の「T」の下まで届くタイプBと呼ばれるバラエティーです。
当15ルピーは、NGCにてMS66はトップグレード(同列)、PCGSではトップMS64まで、
NGC/PCGS両域でトップグレードです。NGCでは同列は他に2点あるも、
マーケットでの引きが強烈に強く、オーナーもその点は承知しているはずであり、
その2点は絶対にリリースしてこないため、トップグレードの当15ルピーが取得の最後のチャンスです。
当15ルピーは、ドイツが植民地にて連合国軍に攻め込まれ、敗走しつつも、内陸地で
鉄道車両に鋳造設備を設置して、ドイツの鋳造技術を維持して鋳造していたという歴史、
市場流通されず、溶解か国外流出していたための決定的な生き残り数の少なさ、
MS66という驚異的なグレードの高さ、槍ヶ岳のような当グレードだけが突出しており、
他の同列コインのリリースがないため、当15ルピーが最後のチャンスであり、
これら要素が盛り沢山であり、取得しがいのあるコインです。
当コインをお勧め致します。
商品仕様
発行国 | タボラ(T)(現タンザニア) |
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発行年 | 1916年 |
通貨単位 | 15 ルピー |
直径 | 22.0 mm |
重量 | 7.168 g |
構成 | 金 |
純度 | .750 |
グレード | MS66 |
鑑定機関 | NGC |
NGC証明書番号 | *******-*** |