商品説明
当金メダルは、神聖ローマ皇帝フランツ2世(オーストリア皇帝フランツ1世)と
マリア・テレジアとの娘であり、フランス皇帝ナポレオン1世の妻であった
マリア・ルイーザ(1791年〜1847年)が、パルマ公国の統治のために現地に
到着した際のパルマ到着記念ゴールドメダルのRESTRIKEです。
18世紀後半にフランスではフランス革命が起き(1789年)、ヨーロッパ諸国は
自国にその革命運動が及ばないようフランスに干渉戦争を仕掛けました(1792年〜)。
フランスはヨーロッパ全方位でこれら干渉戦争に対抗、フランスは対オーストリア軍の
イタリア方面の司令官にナポレオンを任命、ナポレオンはパルマを含む北イタリアに
侵攻・占領しました(1797年)。
ナポレオンは自軍兵士が軍服、軍靴、弾薬、食料など事欠く中、彼らに侵攻・占領した
地域から富、物資、装備などを収奪する前提の報奨体制・補給体制を採っていたと思われます。
「兵士諸君、裸だ、食べ物はない。政府は諸君に何も与えてくれない。
私は諸君を世界で最も肥沃な平原に連れて行く。諸君はそこで、名誉・栄光・富を得るであろう」
フランスに侵攻・占領されたパルマを含む北イタリアもフランスに富、物資などを収奪され、
オーストリア支配からフランス支配へ代わり、富の流出・国富の減少が続いたと思われます。
しかし、その収奪も、ナポレオンのロシア遠征の失敗に起因としたフランス敗北により終焉(1814年)、
ウィーン会議ではフランスからパルマ含む北イタリアが解放され、ナポレオンの妻でありつつも
オーストリア側のマリア・ルイーザ(在位:1814年〜1847年)がパルマを統治する事になりました。
1816年にマリア・ルイーズがパルマに到着した際のパルマ市民の気持ちはいかようだったでしょう。
彼女のパルマ到着を記念して金メダルが鋳造され、そのオリジナルメダルから再鋳(RESTRIKE)された
メダルが当メダルです。オリジナルおよびRESTRIKEの発行枚数不明、NGC/PCGS両方でも
鑑定品は当メダル1点のみ、オンリーワングレードです。
当時のパルマ市民の歓喜が蘇るストーリーのあるメダルです。
当メダルをお勧めします。
【参考:表面・裏面のレジェンドの意味】
表面:
M. LV DOV. ARCH. AVSTR. D. G. PARM. PLAC. ET VAST. DVX.
マリア・ルイーザ オーストリア大公 神の恵み パルマ・ピアチェンツァ・グアスタッラの女公
裏面:
ADVENTV. PRINCIPIS. SVAE PARMA. VOTI. COMPOS. A. MDC CCXVI
到着 彼らの女王 パルマ 願いを込めて 1816年
商品仕様
発行国 | ミラノ(推定) |
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発行年 | 1816年(RESTRIKE年不明) |
通貨単位 | メダル |
直径 | 24mm |
重量 | 8.09g |
構成 | 金 |
純度 | 不明 |
グレード | MS64PL |
鑑定機関 | NGC |
NGC証明書番号 | *******-*** |